2025年

『106万円の壁』を超えたらどうなる?学生バイトの税金と扶養の仕組みをわかりやすく解説

「アルバイトを始めたけど、親から『扶養の範囲内で働けよ』と言われた」 「ニュースで『106万円の壁』って聞いたけど、なんかよくわからない」 アルバイトを始めると必ず耳にする**「年収の壁」**。特に学生の皆さんにとっては、仕組みが複雑でよくわからない、という方も多いのではないでしょうか。 「106万円の壁」という言葉が注目されていますが、実は学生アルバイトの皆さんが本当に注意すべき「壁」は別のところにあるかもしれません。 この記事では、学生アルバイトに関わる「年収の壁」とは何か、特に『106万円の壁』の正体と、学生が本当に意識すべきポイントを、日本一わかりやすく解説します! そもそも「扶養」ってなに? 「扶養」とは、家族(親や配偶者など)に生活を支えてもらっている状態のことです。「扶養されている」という状態にあると、親の税金やあなたの社会保険料が優遇されます。 一般的には、税金の扶養から外れるよりも、社会保険の扶養から外れる方が影響が大きいです。 そもそも「年収の壁」ってなに? 「年収の壁」とは、一般的に、パートやアルバイトで働く人の年収が一定の金額を超えると、税金や社会保険料の支払い義務が発生し、かえって手取りが減ってしまう可能性があるボーダーラインのことを指します。 この「壁」にはいくつか種類があり、それぞれ意味が異なります。 「たくさんあってわからない!」と思いますよね。 丁寧に解説するので大丈夫です。 よく聞く「106万円の壁」ってなに? 「106万円の壁」とは、以下の条件をすべて満たした場合に、勤務先の社会保険(健康保険・厚生年金)に加入しなければならないというルールです。 結論からお伝えすると、昼間学生の皆さんには「106万円の壁」は関係ありません。 これは「昼間学生」(大学、高校、専門学校などに通う多くの学生)は、上記の1〜4の条件をすべて満たしていても、勤務先の社会保険の加入対象から除外される、というルールがあるためです。 【注意】学生でも対象になるケース ・夜間大学や定時制高校の学生・休学中の学生・卒業後も同じ職場で働き続ける場合 自分はどんな「年収の壁」を考えたらいいの? 学生のみなさんが考えるべき「年収の壁」は大きく3つあります。 ここで大事なのは、社会保険の壁は2種類あるということと、「扶養」の壁よりも「加入」の壁の方が手前に立ちはだかっているということです。 どういうことかというと、たとえ、扶養の壁を守れていたとしても、加入の壁を超えていた場合は社会保険の加入が優先され、扶養から外れてしまうのです。 それでは3つの壁がいったいどういった基準になっているのか詳しく見ていきます。手っ取り早く自分の年収の壁を知りたい場合は、こちらの年収の壁シミュレーターを利用してください! 年収の壁は年齢によって違うって本当? 本当です。2025年の法改正によって、19歳~22歳の方は年収の壁が大幅に引き上げられました。その年の年末時点の年齢で判断します。 19歳~22歳は「年収150万円の壁」 ここで重要なのが先ほどお伝えした社会保険の壁です。「扶養の壁」よりも「加入の壁」が前に立ちはだかっているという話を覚えていますか?つまり、年収ベースで150万円未満に抑えていたとしても、毎月の勤務が130時間以上かつ16日以上を超えていた場合、社会保険の加入対象となってしまい、扶養から外れてしまいます。 ※税金の壁に関しては、年収150万円を超えても188万円までは扶養でいられます。ただし、150万円を超えると、扶養者(親など)の税優遇効果はだんだん減っていき、188万円になると0になります(=扶養の対象外)。 18歳以下もしくは23歳以上は「123万円の壁」 19歳~22歳の方と条件が大きく異なりますね。税金の扶養でいるためには年収を123万円未満に抑える必要があります。ただ、130万円までは社会保険の扶養からは外れないため、最初から130万円まで働くようにするというのも一つの考え方です。 社会保険については19歳~22歳の方と同じく、「扶養の壁」よりも「加入の壁」が前に立ちはだかっているため、年収ベースで130万円未満に抑えていたとしても、毎月の勤務が130時間以上かつ16日以上を超えていた場合、社会保険の加入対象となってしまい、扶養から外れてしまいます。 まとめ:結局、いくらまで稼ぐのがお得? 学生が税金・社会保険どちらも扶養の範囲内で働きたい場合はどうしたらいいでしょうか? 19歳~22歳の昼間学生 年収を150万円未満に抑えつつ、勤務時間を月130時間未満に抑える 19歳~22歳の昼間学生 年収を123万円未満に抑えつつ、勤務時間を月130時間未満に抑える 最後に 「家計を助けるためにもっと稼ぎたい」「ほしいものがある!」「たくさんお金がほしい」という場合は、年収の壁を大きく超えて、自分で社会保険料を払ってもしっかり手取りを確保する、という働き方もあります。 大切なのは「知らずに超えてしまって、親に迷惑をかけてしまった」という事態を避けることです。 勤務時間を調整する際は、この年収の壁のラインを意識し、一度ご家族と「いくらまで稼ぐのが我が家にとってベストか」を相談してみることです。 年収の壁シミュレーターなら、年齢や属性に応じて自分が考えるべき年収の壁がわかります!ぜひご活用ください。 この記事の情報は2025年11月現在のものです。税制や社会保険の制度は改正される場合がありますので、最新の情報をご確認ください。